城下町・小田原の秋の風物詩として親しまれている「第67回小田原城菊花展」が、観光客らで賑わう小田原城址公園本丸広場で開かれている。11月15日まで。時間は午前10時~午後4時。主催は小田原市観光協会と小田原清香会。
会場には、花が直径18センチ以上の大菊をはじめ、数百枚の花弁が花芯の中央に向かって鱗(うろこ)状に高く盛り上がった厚物(あつもの)や、管状の花弁が真っ直ぐに伸びて、花弁の先は小さく玉巻き状となる「管物(くだもの)」、江戸時代中期に各地の殿様の保護奨励によって地域独自の発展を遂げた「古典菊」、オランダで改良されて日本に里帰りした「スプレー菊」、岩壁に楚々と咲き匂う自然の妙味を小菊で表現した「懸崖(けんがい)」など丹精込めて育てた約700点が、澄み切った秋空にそびえる白亜の天守をバックに美を競っている。
また、箱根連山を背景に小田原のシンボル・小田原城のミニチュアを小菊で飾った「小菊総合花壇」をバックに写真を撮る観光客の姿も多い。
第67回小田原城菊花展のHPは、http://www.odawara-kankou.com/event/kikkaten.html