バラ色の人生でした。我が人生に悔いはありません。-平成29年4月26日、84年の人生を全うしたアオキ画廊代表・青木佐賀枝さんの「回顧展《想い出とともに》」が、小田原市栄町の同画廊2階で開かれている。11月13日まで。時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。
アオキ画廊は、昭和54年5月30日に開廊。作家たちの作品発表の場だけでなく、〈美しい日本の歌を伝えてゆく会〉、〈アオキチェンバーミュージックイン(室内楽演奏会〉などの催しを行い、地域とともに歩んだ。平成18年8月、夫・登さんの死去に伴い、佐賀枝さんが代表に就任。娘・家子さんとともにアオキ画廊30周年を迎え、〈カクテルセミナー〉、〈ハワイアンの夕べ〉、〈金子みすゞ生誕110周年記念展〉、今も続く〈神奈川 子どもの詩の展覧会〉などさまざまな芸術・文化を発信し続けている。
会場には、健康優良児として表彰された幼少の頃から、洋裁学校に通い、自らの手作りの服で装った娘時代、結婚・夫とのひととき、20年在籍した国際ソロプチミスト会員の頃、旅先でのスナップなど多くの写真と自ら筆を執った書〈愛 ありがとう〉、〈よろこび いっぱい〉、大好きだった想い出の花・アマリリスなどの花々が飾られ、いつも感謝の気持ちを持ち続けた優しい人柄を偲ばせている。
また、佐賀枝さんが作詞した「♪ゆうだち ザーッとふってきた やつでの葉っぱにかたつむり アジサイの花も笑ってる・・・」に、一人娘・家子さんが7歳の頃に作曲した童謡「ゆうだち」、自ら仕立て華やかな時間(とき)を装ったドレス、アオキ画廊のシンボルマークやフルートを吹く少女をモチーフに考案した作品、4人の孫の好きな色の布で身長と同じ長さに仕立て、尾ひれにそれぞれの手形を付けた〈こいのぼり〉、陶芸作品、ハガキからはみだすように描かれた絵手紙、写佛、60歳から始めたピアノの稽古風景を詠んだ「還暦に始めしピアノ幼子の伝い歩きの如き音なり」などが、何ごとにも挑戦し続けた日々を蘇らせている。
84年の思い出を冊子にまとめた『想い出のとびら/愛 ありがとう』(カラー、28ページ)も制作された。
アオキ画廊のHPは、http://0465.net/omise/aokigarou/
(伊豆さがみ情報ネット)