【松田町】”新米新酒”知らせる「酒林(さかばやし)づくり」/松田町の老舗造り酒屋・中澤酒造で

 日本酒の造り酒屋が、スギの葉(穂先)を集めてボール状にしたものを軒先に吊し、新酒が出来たことを知らせる酒林(さかばやし)。元々は酒の神様に感謝を捧げるもの。杉玉とも呼ばれる。
 江戸時代の文政8(1825)年創業、松田町の老舗造り酒屋・中澤酒造(10代目・鍵和田茂社長)は12月10日、「酒林づくり」を開いた。

竹篭にスギの葉を挿し込む参加者ら

 「酒林づくり」は、11代目の亮(あきら)さんが、3年ほど前から取引先の酒店や飲食店などに呼びかけ、開いている。講師は、平成16(2004)年から同酒造の酒林づくりを引き受けている秦野市の有川格さんが務め、今月23日に揚げる酒林(直径60cm)の制作をしながら丁寧に指導した。スギの葉は、同酒造が所有する山から普段より多い、軽トラック2台分を運び込んだ。

完成間近の酒林を手に、笑顔を見せる女性ら

 今年の酒林づくりには、東京・横浜・川﨑などから酒店や飲食店の経営者ら16人が駆けつけ、冷たい風が吹く中、慣れない手つきで挑戦した。
参加者らは、長さ約50センチの竹ヒゴで編んだ直径14センチの竹篭の中に、小枝を切り落とし6cmほどに切り揃えたスギの葉を隙間なくギッシリと挿し込んだ後、ハサミで刈り込み・丸く形を整え4、5時間ほどで完成させた。
 横浜で飲食店を経営する女性は「自分で作った酒林をお店に飾り、お客様を迎えたい」。初参加の人は「尖ったスギの葉を挿し込むのが大変だったが、新鮮な感覚だった」などと話していた。
(伊豆さがみ情報ネット)

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