江戸時代に整備された五街道の一つ「東海道五十三次」。道中には、風光明媚な場所や名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にも多く取り上げられている。
江戸時代、95軒の旅籠があり、箱根越えの宿場町として賑わった小田原宿のなりわい交流館(小田原市本町)では、神奈川・東京エリアの宿場の歴史や文化を紹介する初のイベント「東海道宿場展」を開いている。入館無料。平成30年1月3日まで(12月31日は閉館)。時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時)。
会場の「なりわい交流館」は、小田原の典型的な商屋の「出桁造り」という建築方法が用いられ、2階正面の出格子窓は、昔の旅籠の雰囲気を醸し出している。
同展では、神社仏閣めぐりとグルメのまち歩きが楽しめる品川宿を皮切りに、幾多の火災や震災・戦災で失われた記憶と記録を浮世絵タペストリーストリーなどで掘り起こす川崎宿、大山詣や江ノ島詣の交通の要衝として賑わった藤沢宿、50軒以上の旅籠が軒を連ねた平塚宿と大磯宿、そして箱根越えの宿場町として栄えた小田原宿など6宿場の歴史と文化をパネルやチラシ、地場産品などで紹介している。
小田原宿なりわい交流館のHPは、http://www.nariwai-kouryukan.org/
(伊豆さがみ情報ネット)