【箱根町】箱根細工の製作用具と製品/国登録有形民俗文化財の新規登録へ

 文化審議会(馬淵明子会長)は1月19日に開いた同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、箱根町(山口昇士町長)が所有する「箱根細工の製作用具及び製品」を新たに国の登録有形民俗文化財に登録することについて、林芳正文部科学大臣への答申を決めた。
 登録物件は、神奈川県西部の箱根・小田原地方で生産される箱根細工と総称される木工製品の製作に使用された用具(660点)と製品(1017点)の計1677点で、箱根町立郷土資料館を中心に箱根町が収集した資料群。

箱根細工製作用具及び製品(挽物細工、指物細工)

 箱根細工は、箱根山地における木地師の挽物細工を源流とし、近世には東海道を行き交う旅人や箱根七湯を訪れる湯治客の土産物として広く知られるようになり、幕末からは、海外輸出用製品としても販路を広げた。その技法からロクロを用いる挽物細工と、箱物など板材の組み合わせを基本とする指物細工に大きく分かれ、特に指物細工の表面装飾技法では独特の寄木細工や象嵌細工が発達した。

指物細工の製作用具と製品(寄木細工、象嵌細工類)

 製作用具には、挽物細工では原材料を回転させる足踏みロクロや成形に用いるロクロガンナ、寄木細工では種木や寄木ズクを削り出すセンガンナや大ガンナ、寄木模様を作るマンガンなどのクセガンナ、象嵌細工では木材を自在にかたどる細工用ミシンなどがある。また、製品では、挽物細工では椀や盆などの生活用具や土産物として人気を博した豆茶器や十二玉子などの玩具類、指物細工では寄木細工や象嵌細工を施した箪笥(たんす)や引き出しなどの調度品類や秘密箱、トリックボックスなどの玩具類、象嵌細工の額絵などがある。
(伊豆さがみ情報ネット)

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