【山北町】大人顔負けの鋭い質問と提案/三保小・川村小6年生の「子ども議会」

 《次代の山北を担う子どもたちが、議会の仕組みを知り、町の姿に関心を持って貰おう》と山北町(湯川裕司町長)は5日午後、川村小学校(米山孝校長)と三保小学校(中村有佐校長)の6年生による「子ども議会」を役場本庁舎4階の本会議場で開いた。

 議場には、湯川町長はじめ町側の幹部と3人の子ども議長と議員9人が並んだ。議会は、町側の自己紹介に続いて、府川輝夫議長を補佐役に子ども議長の佐藤太星さん(三保小)の開会宣言で始まった。途中、岡本陸さん(川村小)と府川芽生さん(同)が議長席に座り、議事を進めた。

 初めに湯川町長が「本会議場は、議員と町の執行者が、山北をもっと住みやすい魅力あふれる町にするため、議論する場所。将来の山北を担う皆さんが、議会を体験することは、大変有意義で貴重。各グループで話し合い、質問事項をまとめた意見や提案をまちづくりに活かしたい。これからも町に関心と愛着を持ってほしい」とエールを送った。

 傍聴席には、数人の町議が詰めかけ、子ども議員の鋭い質問と町側の答弁に耳を傾けたほか、両校の6年生らは、スクリーンが用意された会議室で、一緒に質問内容などを考え、資料をつくった9議員に声援を送った。

 少し緊張気味の子ども議員らは、グループで話し合い、模造紙大にまとめた資料などを掲げ、町内の歴史を刻む石碑の修復や、かつて東海道線の拠点駅として賑わった山北駅の名物だった「あゆ寿司」の販売、箱根越えの東海道本線を走り、現在、鉄道公園で時を待つSL・D52復活へ向けた①延伸②客車連結③転車台設置の3つの提案、数ある山北の魅力を全国に発信するためNHKテレビの人気番組「ブラタモリ」への売り込み方法など、再質問を交え、議員顔負けの提案を次々と行った。

 湯川町長は、町内に残る石造物の調査結果を挙げながら、「石碑の修復は難しいが、調査結果は、冊子にまとめ生涯学習センターの図書室で閲覧できるようになっている」と答えた。子ども議員は再質問で「山北駅前の案内所に冊子を置いて多くの人に見てもらったり、石碑マップなどを作成してほしい」。SL・D52のある鉄道公園に相応しい3つの提案には「JR東海と話合いの中から、SLの重量や騒音・煙害、残存が少ない客車、転車台用地確保などの難しさもあり、延伸を検討していきたい」などと答えた。子ども議員は「鉄道の町・山北に誇りを持った大人になりたい」と声を上げた。

 また、5・6年生を対象に作成された副読本『歴史・文化から学ぶ わたしたちの山北』を教材にした大人向けの文化財講座について、子ども議員からは「子ども向けの講座を開いて欲しい」との要望もあった。

 石田浩二教育長は「子ども向けの講座や町の歴史スペシャリストなどによる出前講座などで充実を図っていきたい」と子ども議員の提案に応える場面もあった。

(伊豆さがみ情報ネット)

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